商品について
A2DC※コネクター対応ヘッドホンをワイヤレス化。高音質アンプ内蔵のBluetoothアダプターケーブル。
A2DC※コネクター対応ヘッドホンをワイヤレス化。高音質アンプ内蔵のBluetoothアダプターケーブル。
■スタンダードなヘッドホンから上掛けヘッドホンまで接続可能
■高音質aptX/AACコーデックに対応
■最大7時間連続のワイヤレスリスニングを実現
■襟元にバッテリーケースを固定するClip-Onスタイルで安定装着
■耳元で音楽・動画、通話の操作ができるインラインコントローラー付き
昨今、スマートフォンからイヤホン端子の省略化が進みつつある。流れに乗ってBluetoothイヤホンを購入するのが手っ取り早いのだが、音にこだわって選んだお気に入りの有線イヤホンを活用したいということもあるだろう。
そんなときは有線イヤホンをBluetooth対応化できる“Bluetoothリケーブル”と呼ぶべきアイテム、オーディオテクニカの「AT-WLA1」に注目してみよう。
ケーブルのちょうど中心にあたる部分にバッテリーボックスを配置して、右耳側のケーブルにリモコンマイクを備える。バッテリーボックスというと大げさかつ重そうな響きだが、むしろ本機は軽く感じる部類だ。実際に装着してみても、ワイヤレスならではの身軽さを実感できる。
それでいて連続再生はこのタイプの製品としては十分なレベルの、最大7時間を確保。Bluetoothの伝送コーデックはSBC、AACとaptXにも対応し、こちらも十分な性能を備える。
最大の特徴は、オーディオ用に設計された同社独自のイヤホン向け端子「A2DC」コネクターを搭載したイヤホンをターゲットにしていること。同端子は、広く普及しているリケーブル端子「MMCX」同様の扱いやすい小型同軸端子でありながら、耐久性や接触性においてMMCXを上回る性能を備える。
ひとつのイヤホンで通常のケーブルとBluetoothケーブルを頻繁に差し替えて使いたいユーザーには、特に大きな安心感をもたらしてくれる。
そのサウンドを実際に確認してみよう。本製品を用いると、純正付属のケーブルでの接続と比べて音像がやや大柄になり、迫力を強める傾向になる。個人的な見解だが、Bluetoothは外来ノイズのある屋外利用が多いことを踏まえ、こうした環境での聴きやすさを考慮してチューニングを行ったのではないだろうか。
例えば余白を残した空間表現といった面では有線接続のほうが勝っているのだが、電車の中など騒音の多い環境では、こうした迫力寄りの再現が音楽の聴きやすさを高めてくれる。また、迫力が増すとはいっても過剰な変化ではなく、有線同士で別のケーブルにリケーブルした際にも感じられる範疇だ。
端子ゆえ基本的には同社イヤホン専用となるが、だからこそ、そのユーザーには他に代えのなかった製品だ。それがしっかりとしたクオリティで届けられたことが何よりも喜ばしい。
文:高橋 敦
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。