商品について
革新的なインターフェイスとデザインを兼ね備えた次世代のワイヤレスヘッドフォン
◆直感的なアルミタッチインターフェイス
右側のイヤーカップに搭載されたアルミタッチインターフェイスにより、通話、音楽の再生/停止、曲送り、曲戻し、音量調整、ノイズキャンセルの ON/OFF の操作が可能です。
◆アクティブノイズキャンセル
イヤーカップの外側と内側、2 箇所に内蔵されたマイクで騒音を感知。B&O PLAY の独自技術でその音を分 析、周囲の騒音を低減し、快適なリスニング環境を提供します。
◆長時間連続使用、さらに交換可能な充電式バッテリー
Bluetooth、アクティブノイズキャンセルの併用でも最大 14 時間連続再生を実現。長時間のフライトで もバッテリー切れの心配はありません。
バッテリーが切れた場合でも、付属のオーディオコードを接続 すれば、連続して使用可能です。
◆Bluetooth 4.0 対応
Bluetooth バージョンは 4.0、さらに高音質コーデックである AAC、apt-X に対応しています。
また、8 台 までの機器を登録でき、マルチポイントにも対応しています。
◆B&O PLAY ならではのこだわりの素材、快適なつけ心地
ハウジングにはアルマイト処理を施した高純度アルミニウム、ヘッドバンドにはカウスキン、イヤーパ ッドにはラムスキンと最高品質の素材を使用。
また、ノイズキャンセル機能を搭載しながら、わずか 255g と軽量で、快適なつけ心地を約束します。
バング・アンド・オルフセンは音質だけでなく、利便性も磨き抜かれた沢山のオーディオ製品を世に送り出してきたブランドだ。先端のオーディオ技術にも貪欲にチャレンジする開拓精神は、兄弟ブランドのB&O PLAYにもう受け継がれている。そのことを最も強く意識できるヘッドホンがこの「H8」ではないだろうか。
本機はブランド初のBluetoothヘッドホンでありながら、ただワイヤレスで音楽再生が楽しめるだけでなく、アルミ製のイヤーカップにタッチセンサー・コントローラーを内蔵し、身に着けたまま音楽再生やハンズフリー通話の操作ができる。ほかにも密閉型ハウジングによる遮音効果にとどまらず、高精度なアクティブ・ノイズキャンセリング機能まで乗せてしまった、理想の“全部入り”ヘッドホンだ。
本機のワイヤレスサウンドを、aptX対応の「Xperia Z2」につないでチェックした。先にサウンドの特徴をひと言でまとめてしまうと、非常にストレートで力強く、一体感に溢れる音楽を再現する。無駄な色づけもなく、ニュートラルなバランスを保ちながら音楽の持つ生命感を引き出すのが上手なヘッドホンだ。
ボーカルは声の芯がしなやかで強い。肉厚なボリューム感と、息づかいまで色濃く感じ取れるほど輪郭も緻密に描き込む。ロックの楽曲では、中低域のアタックがどっしりと強く厚みがある。ビートが腹の底を突いてくる。スピードと安定感も申し分ない。エレキギターが奏でるメロディも太くて煌びやかだ。
クラシックギターの音は柔らかく、しっとりとした潤いが感じられた。弦を爪が弾くタッチが繊細に浮かび上がって、メロディラインがとてもグラマラスだ。トレモロの旋律が心地良く躍動する。
ピアノ協奏曲では、ダイナミックレンジを十分に広く描けるパフォーマンスも確かめることができた。ピアニストの指が描き分ける微妙な強弱を正確にフォローしながら、音楽が生まれた瞬間の情景を鮮やかに蘇らせる。弦楽器の低音はとても滑らかで官能的な質感。しなやかで豊満な余韻がやさしく包み込んでくる。金管楽器の高域は抜け味も爽快。聴き込むほどに音楽の一体感が増してくるようだ。
上質なサウンドにデザイン、選び抜かれたマテリアルはまさにハイエンド機の貫禄。今年は多くのブランドから“全部入り”のヘッドホンが発売されて賑わった。その中でもタッチセンサー式のコントローラーや高精度なアクティブ・ノイズキャンセリングなど、いまのヘッドホン技術の最先端を一気に盛り込んだヘッドホンはまだ数少ない。B&O PLAYの「H8」は、おそらくヘッドホンの進化の歴史に名を残す“全部入り”の理想的なモデルになるだろう。一度体験すれば、これはぜひコレクションに加えてみたくなるに違いない。
文:山本 敦
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。