商品について
進化した3DホログラフィックとX-BASS。プレミアムカスタムオペアンプ OV2627とOV2628。AMRのGlobalMasterTiming。
進化した3DホログラフィックとX-BASS。プレミアムカスタムオペアンプ OV2627とOV2628。AMRのGlobalMasterTiming。
■DACのデジタル信号セクションとデジタル電源セクションをアップグレード。
■フェムト秒レベルの精度を持つAMR Global Master Timingクロックシステムをさらにアップグレードし、「超低」フェーズノイズ&ジッターを実現。
■アナログ信号セクションと電源セクションを改良。
■3D+のパフォーマンスをチューニングし、XBass+のパフォーマンスをチューニング。
■最新の出力安定化ネットワークによって歪みを低減。英国のハイエンドブランドAMRがポータブルオーディオブランドとして立ち上げたiFI-AudioのUSB-DAC「micro iDSD BL」。名前と価格から勘違いされそうだが、前作「micro iDSD」からただ色が変わっただけではなく、その圧倒的なスペックを継承しつつ、アナログ回路を大きく進化させた。
低音増強機能「XBass+」や立体音場処理機能「3Dホログラフィック+」といった独自機能の再チューニングを実施すると共に、オリジナルのオペアンプを開発し、新たに搭載している。
試聴にはMacBook Proと再生用アプリケーションRoonを組み合わせた。前作と比較すると、ディテールの粗さがなくなり、全体的に艶良く滑らかな描写となっている。
圧倒的に違うのが音場のS/Nの良さ。低域も制動の伴ったふくよかさを持ち、ピアノや弦楽器のハーモニクスもほのかな煌びやかさが加わる。前作はドライな傾向であったのに対し、BLは有機的で伸び良いサウンドとなっている。
さらにfidataのオーディオ用NASと直結して再生したが、肉づきを適度に持たせた落ち着きのあるナチュラルな音像と、奥行き深く展開する空間の広大な表現を実感。S/Nもより高く、ヴォーカルや楽器の輪郭はキレ良くシャープに際立たせつつも、ナチュラルな芯の太さも持ち合わせ耳当たりが良い。DSD 11.2MHz音源も流麗で音離れの良い、臨場感溢れる立体的なサウンドだ。
ヘッドホンアンプ性能は、ゼンハイザー「HD800」と組み合わせて確認した。しなやかでハリの良い管弦楽器が音離れ良く広がる。前作と比較して質感のざらつきや歪みっぽさがなくなった。ほんのりと厚みを持たせたヴォーカルの高密度でスムーズな描写もていねいなタッチで、低域はダンピング良く階調細やかに表現。音像の立体的な定位感も見事で、彫りの深いサウンドだ。
本機は評価の高かった高機能性に加え、音質についても高級機に匹敵する表現力を持った、前作以上にコストパフォーマンスの高いモデルに仕上がっている。初めてその音に触れるというユーザーはもちろんのこと、例えば前作の音に満足いかなかったという方にとっても改めてお薦めできる。据え置き環境/ポータブル環境の区別なく使える万能DACだ。
文:岩井 喬
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。