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ラックスマン 【ハイレゾ音源対応】コントロールアンプ(ブラスターホワイト) C-700u [デジタル]

買取金額

(税込)

発売日

2014/10/22

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仕様詳細

商品名 【ハイレゾ音源対応】コントロールアンプ(ブラスターホワイト) C-700u [デジタル]
型番 C700U
メーカー ラックスマン
商品番号 012458791
JANコード 4958136002336
 

スペック情報

本体サイズ(H×W×D) mm 130×440×430mm
本体重量 14.6kg

商品について

フラグシップモデルC-900uの思想と性能を受け継ぎODNF Ver.4.0 + 高音質音量調節機構・新LECUA1000によるディスクリート・プリアンプ回路を搭載したコントロールアンプ C-700u
◆トップエンドモデルC-900uと同一のディスクリート方式によるプリアンプ回路をアンバランス構成で搭載。

◆高域の歪特性を大幅に改善した独自の帰還方式ODNF回路の最新バージョン4.0 を搭載。

◆スムーズな音量調節を実現する88 ステップのアンプ回路一体化型・電子制御アッテネーター新LECUA1000 を搭載。

◆プリアンプ回路のゲインは12dBにアップ(C-600fは10.5dB)。

◆フロントパネルに電子制御のバス/トレブル式トーンコントロールとLECUAによる音量シフト機能を使用したLRバランス調節機能を装備。

◆人の聴感特性に合わせた音量連動式のラウドネス機能を装備(リモコンでのみON/OFF可能)。

◆複数の出力モードをフロントパネル上のスイッチで選択可能。

◆バランス入力1~2 はプリセットした位相(3 番HOT←→2 番HOT)を端子ごとに記憶可能。

◆AVアンプのプリ出力等を接続可能なアンバランス外部プリ入力端子を搭載。

◆パワーアンプドライバーとしての性能を実現するため、3、300μF×2 のブロックコンデンサーを搭載したパワーアンプ級の強力な電源環境を確保。

◆シャーシ電流によるアースインピーダンスの上昇や発生磁界の影響を隔絶するループレスシャーシ構造。

◆微小レベルのデリケートな音楽信号を不要な振動から守る、グラデーション鋳鉄製レッグを装着。

◆抵抗やコンデンサーには、ハイエンド製品にふさわしいこだわりのカスタムパーツをふんだんに採用。

◆精緻なブラスターホワイトの仕上げに映える、視認性に優れたズームおよびディマー機能付き各種モード表示用FLディスプレイ。

◆端子に金メッキ処理を施したハイグレードなACインレットを採用。

◆優れた操作性と高品位な重量感の新レイアウト・リモコン RA-22 を付属。

◆OFC極太線ノンツイスト構造のラックスマン純正電源ケーブルJPA-10000 を付属(極性表示付)。


2014年秋に登場した「C-700u」「M-700u」からなる700シリーズは、2013年に発売された900シリーズの弟モデルという位置付けになる。

筆者は以前、この音が本当にわかるユーザーはそう多くないのではないかと危惧したことがある。結果的には好評で売れ行きも上々であったそうだから杞憂に終わったようだが、それくらい900シリーズの音は厳しく、またありのままのものであった。

この700シリーズでも、基本的には同じ方向である。というより、音に味を付けるという意識が、現在のラックスマンにはおそらく皆無なのである。技術的に正しいことを積み重ねて、結果的に出てきたのがその製品の音である。それ以上に色を加えた形跡がない。

結局700シリーズの音も無色である。レンジが広く、エネルギーバランスが平坦であるのはむしろ当然とも言える。そしてS/Nが確実に以前のシリーズよりも向上し、立ち上がりが速い。これも旧機に倍加したような印象さえ受ける。

こうした出方は、900シリーズと相似形である。ただわずかに違うのは、わかりやすさ、近寄りやすさだろうか。この2モデルには親しみや優しさを感じる。

例えばボーカルにはそれが端的に表れている。バックのインストルメンタルが生々しく浮かび上がり声の表情が時に甘く時に清々しく変化する様子はスタジオの中で聴いているようにリアルだが、ピンと張りつめたような緊張感より柔らかさが先に来る。だからといって曖昧なわけではなく、ピントがぴたりと合って存在感が鮮明だ。そこに肉質感の誇張や甘ったるさはないが、だからこそ実体感が高いのである。

ピアノもステージの光景がいい。焦点が明瞭で遠近に優れ、タッチの骨格と余韻の豊かさが両立して実在感を引き出す。バロックは瑞々しく艶やかな古楽器の音色がきめ細かく、独奏楽器だけでなく通奏低音の深い沈み方と明快な解像度が鮮やかだ。ジャズではウッドベースやキックドラムが目の前に何の夾雑物もないような透明度で描かれる。オーケストラの雄大なスケールにも不自然さがない。

機械が鳴っているという感覚ではない。900シリーズとの若干の違いを言えば、本シリーズではわずかに暖かみを感じる。ほんの少しだけ音に温度がある。このわずかな温度感が、聴く人を快く受け入れてくれる安心感なのだ。

ハイスピードでニュートラル。その基本線は外さずに、ユーザーを自然に正しい方向へ引き寄せてくれるわかりやすさが本シリーズの真価と考える。正確な音は常に快いものである。

文:井上千岳

※PHILE WEB所収記事。全文はこちらでお読みいただけます。

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