商品について
上位モデルの設計思想を踏襲。躍動的でエモーショナルな音質を身近にする高級プリメインアンプ
◆優れたチャンネルセパレーションと信号経路の最短化をもたらす 左右対称コンストラクション
パワーアンプ部を左右に振り分けてチャンネル間のクロストークを防ぐとともに、端子至近のリアパネル側にプリアンプ回路を配置することで信号経路の最短化を実現する左右対称コンストラクションを採用。
ステージ間の相互干渉を最小限に抑え、卓越したS/N感とセパレーションを得ています。
◆強靭で躍動感あふれる低域再生を支える 徹底したローインピーダンス設計
◆5年間の長期製品保証
「A-S1100」は、上位機と異なり、対になるCDプレーヤーが発売されないモデルでもある。そこでPHILE WEBでは、A-S1100の“相方探し”を実施! しかしヤマハ製品と相性が良いのは当たり前だろう…ということで、あえてヤマハ製ではないCDプレーヤーとスピーカー各3機種をフィーチャーし、組み合わせ試聴を行ってみた。さて、A-S1100の魅力を最も引き出したCDプレーヤー&スピーカーは? 評論家・山之内正が迫る(PHILE WEB編集部)
■CDプレーヤー:マランツ「SA-14S1」×スピーカー:B&W「CM5 S2」との組み合わせ
CMシリーズの他のスピーカーと同様、ギターやパーカッションの立ち上がりが俊敏で、音にスピードが乗っている。スピードの乗った音と紹介すると、鋭利で刺激的な音を連想しがちだが、CM5 S2の音調はそれとは正反対で、むしろ落ち着いた雰囲気をたたえている。
それが特に際立つのは女性ヴォーカルで、ジェニファー・ウォーンズの『パンサー』や、ムジカ・ヌーダの『アリア』を聴くと、声の低めの音域がゆったりとした広がりと柔らかい質感をたたえて美しい。パーカッションやギターの粒立ち感や鮮度の高さと中低域の柔らかい感触の組み合わせはとてもバランスが良く、ヴォーカル好きならピタリとはまりそうだ。
エソテリックがSACD化したジョン・コルトレーンの『ブルー・トレイン』は、シャープに拍を刻むドラムとタイトなピアノがサックスの実在感を際立たせ、臨場感の高さが半端ではない。当時の空気が生々しく伝わるのは、演奏に本来そなわる緊張感がリマスタリングで蘇ったためだろう。
ガーディナーが録音したバッハの『復活祭オラトリオ』はオーボエやフルートの音色にほどよい柔らかさがあり、合唱や独唱の響きときれいに溶け合う。声と木管楽器がぶつからず、柔らかく共鳴する美しさは、新しいCMシリーズに共通する美点の一つだ。A-S1100には、そうしたスピーカーの長所を自然に引き出す柔軟さがそなわっている。
■CDプレーヤー:デノン「DCD-1650RE」×スピーカー:KEF「R300」との組み合わせ
ムジカ・ヌーダのシンプルなデュオは声にぬくもりと潤いが加わり、子音にも尖った感触はない。その一方でジェニファー・ウォーンズの曲はパーカッションの粒子が細かく、いかにも粒立ちの鮮明なサウンドという印象。ヴォーカルは一歩前に出て鮮明な音像が定位し、ブレのない安定感に好感を持つ。
コルトレーンのSACDは鋭さや粒立ちよりも密度の高さと芯の強さが際立ち、1950年代後半のアナログ録音らしい温度感をたたえている。特にサックスは力強く、前に出てくるイメージ。ベースも音圧感が強く、ピアノの左手も重量感がある。
クラシックの得意分野はオーケストラと声楽作品だろう。ガーディナーが振ったバッハの復活祭オラトリオは、合唱の柔らかい質感とピリオド楽器の俊敏な立ち上がりが両立し、長めの残響のなかで自然に溶け合う。A-S1100は特に中高域で余韻の透明感が高いためか、弦楽器の動きは克明で鮮度が高い。
文:山之内 正
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。