商品について
プリメインアンプPM8006/FN
プリメインアンプPM8006/FN
■電流帰還型プリアンプ
フルディスクリート構成の電流帰還型増幅回路をプリアンプ部とパワーアンプ部に採用。ハイスピードでS/Nが高く、低歪率という特徴を備える非常に優れた増幅回路です。
■新開発デジタル制御ボリューム回路
チャンネル間のクロストークとギャングエラーを極小化するために、可聴帯域外に至るまで優れた特性を備えるJRC製のボリュームコントロールICを新たに採用。
■インプットバッファーアンプ
CD入力専用バッファーとその他のライン入力用バッファーにHDAM?-SA2を搭載。
■45Aを超える瞬時電流供給能力
電源部の強化やショート・パワーライン・レイアウトの採用、回路のディスクリート化、低インピーダンス化など、回路全体の最適化に加え、パワートランジスタ(LAPT)、ドライバートランジスタおよび出力段用電源のダイオードの電流容量の向上によって、45Aを超える瞬時電流供給能力を実現。
■Marantz Musical Phono EQ
MMカートリッジ対応のNF-CR型フォノイコライザー「Marantz Musical Phono EQ」を新開発。
■トライ・トーンコントロール
低域、高域に加え、人間の耳が最も敏感なヴォーカルや楽器の基音をカバーする中域もコントロールできる3バンド(BASS / MID / TREBLE)トーンコントロール機能を搭載しました。
■マランツオリジナル・スピーカーターミナル
マランツオリジナルのスピーカーターミナル(SPKT-1+)を装備。コア部の真鍮削り出しパーツは従来通りですが、表面処理はリスニングテストの結果、従来のニッケル下地+金メッキの2層から厚みのある1層のニッケルメッキに変更しています。直径5mmまでのケーブルに対応。
ネットワークCDプレーヤー「ND8006」と組み合わせてハイレゾ音源再生をチェックする。ND8006で再生したハイレゾ音源は、ライヴ録音の臨場感や楽器の実在感が最大の聴きどころで、息遣いなどの微小信号や楽器の位置関係など空間情報を正確に再現する性能が上がっていることをうかがわせた。
カートリッジ「VM750SH」を、アナログプレーヤー「SL-1200G」に取り付けてレコードを再生する。ボリューム回路の違いが生むクオリティ感の違いはフォノ入力でも確実に聴き取ることができるが、それに加えて本機のサウンドには明確なアドバンテージがある。
各楽器の実在感の高さ、そして一音一音の鮮度の高さに注目したい。オーケストラの木管や金管楽器の肉厚で密度の良い音色、ピアノやベースのアコースティック感豊かな音調など、ジャンルや編成を問わず旧作に比べてダイレクト感が強く、勢いの強さに説得力がある。
オーディオ機器がもたらす表現力の違いがさらに際立っている本機は演奏との距離感、ダイレクト感を求める音楽ファンに特にお薦めしたい。
文:山之内 正
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。
USB・DACなしのピュア・プリメインアンプ。MM対応のフォノイコライザーアンプを内蔵。買いやすい価格帯のプリメインアンプだが、音質はとても良い。
前作PM8005からの改良版としてパワー部はそのままにプリ部を刷新した。高精度な電子ボリュームを搭載したのがポイント。それだけなら、そう大きく違わないのではと試聴前は予測したが、見事に外れた。もの凄く違うではないか。ヴェールが数枚矧がされたようなフレッシュな質感だ。細部まで切れ味がシャープ。音楽の表情も深く。階調再現がより細やか。音像描写もより正しくなった。