商品について
DSDのネットワーク再生に対応。フラッグシップモデルNA11S1のテクノロジーを継承。
DSD 2.8/5.6MHz、192kHz/24bit AIFF/WAV/FLAC、96kHz/24bit Apple Losslessネットワーク対応。DSD 2.8/5.6MHzネイティヴ再生、192kHz/24bit PCM、アンシンクロナスモード対応。すべてのデジタル入力からの高周波ノイズの音質への影響を排除するデジタル・アイソレーション・システム。44.1kHz系、48kHz系それぞれに専用の超低位相雑音クリスタルを搭載。
DSD音源の最大の聴きどころは奥行き方向と高さ方向の遠近感である。今回はショスタコーヴィチの交響曲(2.8MHz)とプエンテ・セレステの『NAMA』(5.6MHz)を聴いたが、前者ではステージ左右と前後に立体的な音場が展開し、楽器同士の位置関係や距離感が手に取るように把握できる。後者では楽器の間に浮遊する余韻がサウンドに合わせて小刻みに動く様子がリアルで、発音のスムーズさとアップテンポの推進力とともに演奏に生気を与えている。
メモリー再生時の音質は、パソコンとUSB-DACの組み合わせにかなり近いというのが筆者の印象だ。解像度やS/Nなどの基本性能をしっかり確保したうえで、粒立ちや鮮度の高さもパソコン再生時に肉薄。DSD音源再生時の余韻の広がりや遠近感など空間描写はネットワーク再生に軍配が上がるが、PCM再生時の、ハイレゾ音源ならではのきめの細かさやなめらかさは期待以上に水準が高い。情報量に余裕があるので、USBメモリーごとの音の違いを聴き比べたいときにも頼りになる存在だ。
文:山之内正
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。