商品について
ハイレゾ新世代へ進化したニューオーディオシステム!
■最新のハイレゾ・マルチメディアに対応、高音質な再生ができるオールインワン・デジタル・オーディオシステム
話題のデジタルハイレゾオーディオ音源の「MQA」、人気上昇の「DSD」、高音質が評判の「リニアPCM」などのハイレゾ・マルチメディアに対応する、業界初のMQA対応オールインワン・デジタル・オーディオシステムです
■徹底的に高音質を追及したデジタルオーディオ回路
大容量のXMOSを用いてMQAのデコーダーを新設計することで、リニアPCM(192kHz/24bitまで)、DSD(DSD64のDoP再生)と合わせて3つのメディア(Multi)の再生ができるオールマイティなハイレゾ再生システムが完成しました
■高音質のNewUSBケーブル
「特許取得デュアル構造」のNewUSBケーブルUC-HRP1.0を付属して、高音質化を図りました。
■ハイレゾの高音質を引き出す充実の設計。コンパクトながら迫力ある高音質スピーカーシステム
ハイレゾ用に開発した超高域60kHzが再生可能な30mmリングダイアフラム・ツィーターが繊細なハイレゾサウンドを再現、ラウンドフォルムデザイン、オールアルミ製仕上げ(厚さ8mm)のエンクロージャーが迫力のある高品位な高音質を再生し、スピーカーベースとネオフェードカーボンマトリックス3層材のインシュレーターが安定感のある中低音を実現しています
■音の透過性が良い西陣絹織のスピーカーグリルを装備
高級で品位の高い西陣絹織をスピーカーグリルに採用しています。
■MQAはじめ各種マルチメディア音源のレゾリューションを表示
各種マルチメディアで再生中の音源の種類とサンプリング周波数を前面のオレンジ、グリーン、イエローのLED点灯でわかりやすく表示します。ハイレゾ音源の音質を損なうことなくデータ量を数分の1に抑えるMQAコーデック。そのMQAを含むハイレゾ音源の再生に対応したコンパクトなアンプ内蔵スピーカー「KS-9 Multi」がクリプトンから登場した。
外観は既存モデル「KS-7HQM」と変わらないが、信号処理回路は大幅に強化されている。
デコード対応の音源を拡充し、MQA以外にDSD(2.8MHz)への対応も実現、PCM信号は最大192kHz/24bitまでサポートする。MQAのデコードは回路規模を2倍に増強したXMOSに割り当て、DSD信号はFPGAのデコード回路が受け持つという具合に、増大した信号処理を2つのデバイスでカバーしている点に注目したい。
さらに、USB、光デジタル、アナログ入力といった“マルチ”な入力端子を備え、DAPなど大半のソース機器がつながることに加え、他のUSBスピーカーがほとんど対応していないHDMI端子を積んでいるのも特徴だ。
7HQMと同様に、BDレコーダー/プレーヤーを介して映像メディアを楽しむ用途にも活用でき、テレビの音声をグレードアップしたい人にもお薦めだ。サウンドバーやシアターラックとは別格のハイファイスピーカーだが、その気になれば映像ソースのモニター用途に活躍するポテンシャルを秘めている。
用途が広い製品なので試聴方法もいろいろ考えられるが、今回はデスクトップ設置に近い近接リスニング環境で、本機がどんなパフォーマンスを示すかチェックした。
クリプトンのハイレゾ配信サイト「KRIPTON HQM」が配信するMQA音源、ウィリアムス浩子『A Time for Ballads』を聴く。ボーカルの音像は左右スピーカー中央やや手前に定位し、唇の動きが見えるようなリアルなイメージが浮かぶ。同じサンプリング周波数(176.4kHz)のFLAC音源と聴き比べてみると、MQAの方がベースのピチカートに緩みが少ない、声の低い音域のボディ感が豊かに感じられた。
声の音色はどちらも柔らかいタッチだが、ピアノと声の高い音域はMQAの方がフォーカスが精密に感じられた。声と楽器の輪郭ににじみがないためか、それぞれの音像の間の関係やステージの遠近感がよく伝わる。
大がかりなオーディオシステムを組むのは気が進まないが、音のクオリティと質感には妥協したくない。本機はそんな本物志向の音楽ファンにお薦めできるスピーカーである。
文:山之内 正
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。