商品について
これからのHiFiスピーカーの理想を指し示す新たな標準器として開発したフラッグシップ3ウェイブックシェルフスピーカー
■ベリリウムに匹敵する音速の新開発振動板を全ユニットに採用
世界一の強度と理想的な弾性率を誇る日本生まれの化学繊維ZYLONを100%使用したベース素材にヤマハ独自のモネル合金蒸着コーティングを施した新開発振動板を、ツィーター/ミッドレンジ/ウーファーのすべてに採用しました。ベリリウムに匹敵する音速を持つZYLONの特性を活かしながら、振動板の固有共振によるピーク/ディップを発生させないソフトドーム形状に仕上げることで、周波数特性を平坦化するとともに、音色と音速も全帯域にわたって統一し、聴き心地の良さと厳密な音の再現力を最高度に達成しています。現存する有機繊維の中での比較データ(2015年5月時点、東洋紡株式会社調べ)ベース素材として100%使用。
■中高域の不要共振を打ち消す新開発R.S.バックチャンバー
ツィーターとミッドレンジの背面には、振動板の背後で発生する不要な管共鳴を抑制する新開発R.S.(Resonance Surpression)チャンバー(特許出願済)を装着しました。独自の音響解析に基づいて配置した2本の特殊形状管が管共鳴を打ち消し、各スピーカーユニットの周波数特性を平坦化して音楽ソースの微小信号を損なう恐れのある大量の吸音材を不要にすることで、より高解像度の再生を実現します。
■「NS-1000M」の伝統を継承する30cm 3ウェイブックシェルフ型
本機の開発にあたっては、さまざまなエンクロージャー形状の可能性を検討した結果として、メーカー製モニタースピーカーの代表作である「NS-1000M」(1974年発売)の伝統を継承するブックシェルフ型を採用しました。30cm 3ウェイ構成として最小限のサイズとなる内容積65Lのバスレフ方式エンクロージャーは総三方留め構造をはじめとする伝統的工法によって強固に組み上げられ、さらにFEM解析に基づく補強桟の作用でキャビネットの6面から時間差を伴って放出される“箱鳴り”を根本的に抑制しました。加えて、バスレフ方式の宿命であったポートノイズ(バスレフポート両端で発生する風切り音)を防ぐツイステッドフレアポートの採用により、低音域の解像度が向上するとともにS/N感も向上しています。
■吸音材を追放して音楽本来の臨場感を蘇らせる新開発アコースティックアブソーバー
エンクロージャー形状をシンプルな直方体とすることで内部の定在波を特定の周波数に集約し、それを狙って打ち消す新開発アコースティックアブソーバー(特許出願済)の採用により、これまで必要だった大量の吸音材のほとんどを追放しました。的確で効率的なピンポイントでの定在波解消を実現し、吸音により失われがちだった音楽本来の臨場感を活き活きと蘇らせます。
■S/N感の向上に寄与し、所有する歓びをも満たす黒鏡面ピアノフィニッシュ
エンクロージャー外装の6面すべてに、ヤマハのグランドピアノと同じピアノ専用塗料と下地材、研磨工程による黒鏡面ピアノフィニッシュを採用。均一で高硬度な皮膜がエンクロージャー全体の剛性をさらに高めるとともに微細な振動をも抑え込み、ひときわS/N感の高い冴えたサウンドをも実現しています。
■ネットワーク
全ユニット正相駆動・シングルワイヤリングとして自然な聴き心地にこだわったネットワーク回路には、銅箔厚140μの極厚プリントパターンによる両面基板を採用。信号経路の最短化によって情報量を高めました。そしてもちろん回路を構成する素子類も、信号伝送のロスを可能な限り排除する最高級品のみを厳選しました。音響用コンデンサーの最高峰として知られるドイツ ムンドルフ社製オーディオコンデンサー「MCap SUPREME EVO」、同じくムンドルフ社製高音質アッテネーター「MResist SUPREME」、単体質量1.6kgに達するウーファー用コイルなどを投入しています。