商品について
精緻な高域と豊かな低域を伴ったフルレンジオーディオを提供する
なめらかで魅力的なデザインのオープンバック・ヘッドホンです。
◆40mmダイナミック型ネオジム磁石採用のドライバーによる、豊かでコントロールの効いた低域を伴ったフルレンジサウンド。
◆極めてナチュラルなサウンド、奥行きと拡がりのあるステレオイメージを提供するオープンバック、サーカムオーラル・デザイン。
◆ポータブル音楽プレーヤーに直接つないでも楽しめるよう、インピーダンスを最適化。
◆調整可能なプレミアムパッド入りのスチールフレーム・ヘッドバンドは、人間工学に基づいたなめらかなデザインで長時間の快適性を提供。
◆ケブラー素材強化ケーブル(OFC)による、極めて優れた性能と耐久性。
◆金メッキMMCXコネクターを採用した両出しケーブルは、着脱を確実にし、保管や交換が容易。
◆高密度の交換用ベロア素材イヤパッドは、形状復元性が高くゆっくりと柔らかく耳にフィットし、格別な快適性を提供。
◆交換用ケーブルとジッパー式保管ケースにより、長期に渡りヘッドホンをお楽しみいただくことができ、保管にも便利。
◆製品1つ1つテストし、シリアルナンバーを付与。
◆数々の伝説を生み出したShure クオリティーによる日々のハードな使用にも耐えうる耐久性。
SHURE初の開放型ヘッドホンとして登場した「SRH1440」は、ポータブルプレーヤーとの組み合わせも想定し、オープン型でありながら適度な遮音性も確保したモデルだ。
まずはiPhone 5をプレーヤーとし、ポータブル環境で圧縮音源を中心に試聴してみた。ダイアナ・クラールのジャズナンバー「The Girl in the Other Room」を試聴すると、オープン型らしく力強い再生で、女性ボーカルがリスニング空間に大きく広がる。密閉型ヘッドホンのような微細な音までも鳴らし分ける高解像志向というよりは、個々の音を同時に自己主張させる形だ。ボーカルは中域に硬質な厚みがある。ダイアナ・クラールのハスキーなボイスが耳元に語りかける様は圧巻だ。低域のタイトなベースラインは安定感があり、中域との繋がりも滑らかだ。
ダンス系サウンドであるきゃりーぱみゅぱみゅの「ぱみゅぱみゅレボリューション」では、電子音源らしさが抑えられる。高域の伸びはナチュラルで、聴き疲れしない。ロック系であるnano.RIPEの「スターチャート」では、太い低域を確保しながらも余計な唸りを抑えている。
次に、iBasso Audioのヘッドホンアンプ「D55」を接続し、PCからハイレゾ音源を試聴してみる。この試聴環境では本機の空間描写力の高さを実感することができた。
SHANTIの『Killing Me Softly With His Song』(96kHz/24bit)を再生すると、ヌケが極めて良く、試聴感はより“スピーカー的”だ。広さ方向だけではなく、高さ方向の空間も明確に描き出している。低音の質感もブーミーなものにはならず、ウーファーのような手応えを残す。硬質なサウンド傾向という特性を活かしながらも、より圧迫感のないリスニングと、自然なつながりを体感させるチューニングだ。男性ボーカル「Sing for Japan vol.2」よる『Don’t Give Up Your Mind』(24bit/96kHz)を再生すると、ダイナミックな音の再現性がより曲調と合って楽しめた。
なお、筆者が本機と特にマッチしたと感じたのは、ローリング・ストーンズ「GRRR! [Deluxe Version]」の収録曲『She’s a Rainbow』(24bit/88.2kHz)だ。この曲はハイレゾ音源ではあるが、どちらかといえば高解像度サウンドを聴くというよりも“時代の味を鳴らす”楽しみがある。左右のチャンネルをめいっぱいに活かしたボーカルの鳴らし分けは、空間描写力に優れるSRH1440が得意とするところだ。
なお、本機の想定売価を見ると同社のスタジオリファレンスヘッドホンシリーズの上位に位置するが、その中でも“スピーカー的”なフルレンジサウンドを実現するモデルだ。ハイエンドモデルが増えている開放型ヘッドホン市場において、SRH1440は強力な選択肢のひとつである。
文:折原一也
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。