商品について
やさしい木の音色で
カフェにいるようなくつろぎを。
※iPodの対応機種に関しては、メーカーページをご確認ください。
◆木の振動板が奏でるなめらかで美しい響き
◆細部にまでこだわり抜いたスピーカー
◆Bluetooth&NFC搭載でスマホ内の音楽も快適に再生
◆くつろぎの空間を演出するCAFE STYLEデザイン
◆CDやラジオ、外部入力を録音可能なUSB端子
プレミアムクラスで技術や音質を磨いてきた“ウッドコーンスピーカー”を用いたコストパフォーマンスの高いシステム「EX-S5」。
これまでに登場したウッドコーンスピーカーシステムとしてははじめてBluetooth接続機能を搭載。ワンタッチで接続設定が完了するNFCにも対応しており、CDプレーヤー機能やAM/FMチューナーも搭載。
従来モデルでレシーバー部の上面に設けられていたiOSデバイス用ドッグを廃し、前面パネルに設けられたUSB-A端子を使ったデジタル接続へと仕様を変えている。狭い棚のスペースにもセットできる“フラット&ロースタイル”を生かすため、天板部をシンプルにまとめたという。USBメモリーからの直接再生も可能だが、iOSデバイスのデジタル接続も同様、MP3/WMAファイルのみの対応でハイレゾファイルは再生できない。
この「EX-S5」において、音質面に大きく寄与する部分での変更として挙げられるのがスピーカーキャビネット構造の強化である。8.5cmウッドコーンスピーカーは従来と同一だが、12mm厚MDFを用いたキャビネットは剛性を高めるため四方留め構造を採用。サウンドの引き締めに効果を発揮している。
EX-S3との比較を聴かせていただいたが(CD演奏)、オーケストラの空間性がより自然に感じられ、高域方向の音ヌケの良さ、余韻の階調性の細やかさに改善がみられた。
ボーカルものにおいても定位感が高まり、エネルギーが集中する中域の質感もナチュラルで伸び伸びとした発音となっている。キャビネット構造の強化による音像の引き締め効果の高さが際立っており、サウンドの生々しさにも大きな変化があった。
ピアノの楽曲ではアタックの粒立ちをきめ細やかにまとめ、適度な硬さと透明感を持ったバランス良い音色を聴かせてくれる。余韻もすっきりとして音場は透き通っており、リヴァーブの分解能も高い。
Bluetoothのサウンド(SBCコーデック)も確認させてもらったが、やや質感が荒く感じられるものの、CD再生の品位と大きく変わらず、ボーカルのキレの良さ、透明感、細部の再現性においても驚くほどクオリティが高いものであった。
ウッドコーンシステムの鳴らし込みテクニックも熟成の域に到達しているのか、「EX-S5」はエントリークラス機の枠を超えた開放感ある鳴りっぷりとバランスの良さ、音像の実在感を味わえる高音質モデルとして仕上がっているようだ。
文:岩井 喬
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。